EJnet:医師・看護師等の労働環境改善により人材確保し安心な医療環境を築く

EJnet:医師・看護師等の労働環境改善により人材確保し安心な医療環境を築く

Japan
Organization type: 
nonprofit/ngo/citizen sector
Budget: 
$50,000 - $100,000
Project Summary
Elevator Pitch

Concise Summary: Help us pitch this solution! Provide an explanation within 3-4 short sentences.

働きやすい病院評価事業(ホスピレート)を日本全国の地域中核病院に拡大することで、若い世代の男女医師・看護師にとって魅力的な職場を増やす。それらの病院が医師・看護師を惹きつけるマグネット・ホスピタルとなり、そこで養成された優秀で活力にあふれた医療人が、国内外の医療過疎地域へも出て行くことでグローバルな社会貢献を達成する。

About Project

Solution: What is the proposed solution? Please be specific!

①今まで、医療界において少数派で、社会性が高くないとされる女性医師自身が、社会の改革のために立ち上がって事業をはじめたことが、日本の医療界ではかつてなかったことである。 ②また、病院で医師・医療人として働く上で、自己犠牲が当然という風潮のある中で、はじめて「従業員満足」という視点で、ホスピレートを立ち上げたことが革新的である。 ③財団法人日本医療機能評価機構の評価項目にも、ホスピレート事業開始後に、一部、類似項目が付加されているが、同機構の評価は、あくまでも、病院の医療の質をハード中心の形式から問うものであり、従業員満足とは視点が異なる。 ④女性医師の継続就労とキャリア向上というNPOの趣旨を実現させるために、働きやすい環境をつくる=働きやすい病院評価、を行なう。このように趣旨と収益事業が見事に一体化している。
Impact: How does it Work

Example: Walk us through a specific example(s) of how this solution makes a difference; include its primary activities.

ホスピレートは、医師・看護師をはじめとする医療従事者の就労環境が整備されている全国の病院を「働きやすい病院」として、イージェイネットが第三者認証する事業である。ホスピレート事業を支えるために、メールマガジン発行を行っている。ホスピレートを拡大することにより、 ①病院管理者・経営者が自院の就労環境改善に着手する契機となる。 ②女性医師・看護師をふくむすべての医療従事者の働くモチベーションが上がる。 ③モチベーションの高い医師、看護師が、ホスピレート認証病院を選択して就職する。 ④認証病院の従業員が自院に誇りをもつブランド病院となり患者にも選ばれる病院になる。 ⑤患者にとって安心できる医療を提供できる病院が全国に増える。
About You
Organization:
NPO法人イージェイネット
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敏子

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瀧野

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Organization Name

NPO法人イージェイネット

Organization Phone

050-5821-2489

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大阪市中央区本町3丁目5番2号辰野本町ビル2階

Organization Country
Country where this project is creating social impact
How long has your organization been operating?

Please select

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Innovation
What stage is your project in?

Operating for more than 5 years

Tell us about the community that you engage? eg. economic conditions, political structures, norms and values, demographic trends, history, and experience with engagement efforts.

現在、日本の全医師数は約25万人で、女性医師は約4万人である。全医師のうち17%が女性医師であるが、2011年の医師国家試験合格者の35%は女性であり、年々増加傾向にある。
数は増加しているものの、若い女性医師は出産育児をきっかけとして重症の患者の集まる多忙な第一線病院から離職してしまう。それにより、日本の医療の根幹をなす地域中核病院での医師不足に拍車がかかっている。
育児中の女性医師のみならず、若い世代では男性医師でも、病院長世代とは異なり、個人の生活、ワークライフ・バランスを重視するので、忙しい病院には行きたがらない。
上述の社会状況のもとに40代以上の中堅病院勤務医にますます負担がかかり、燃え尽きて、より勤務条件の緩やかな病院に立ち去ったり、いわゆる楽な診療科に転向したり、開業したりしてしまうために、医療の地域格差、病院間格差、診療科目間格差が広がり、患者が安心な医療を受ける機会を減じている。
ホスピレート事業の対象となるのは、直接的には全国の一般病院約8800病院のうち財団法人日本医療機能評価機構(病院の医療の質を評価する厚生労働省と日本医師会の外郭団体)の認定病院約2500病院である。

Share the story of the founder and what inspired the founder to start this project

代表理事の個人的体験が医師全体の課題であることに気づいた:代表瀧野の実母は育児のために医師としてのキャリアを断念したことを非常に悔やんでいた。やがて瀧野自らが子どもを持った時にやはり、医師としての働き盛りと育児の時期が重なって両立に苦労した。
2000年に女性医師100人に行なったアンケート調査結果によると①柔軟な就労形態、②院内保育所、病児保育、③職場復帰プログラム、などのインフラが欠乏している等の理由で、育児世代の女性医師が多忙な病院から離職している、ということがわかった。
2005年に女性医師の両立支援により豊かな医療の担い手として生涯、社会に貢献できるようなしくみをつくることを目指してNPOを設立した。
2006年にこの理念を実現するための具体的事業として働きやすい病院評価事業(ホスピレート)を開始した。女性医師のみならず全ての医療従事者が働きやすい環境をつくることが医師・看護師を病院に留めて人材不足を軽減し、医療崩壊に歯止めをかける一助とすることを目的としている。
NPOとして活動するにしたがい社会の変革のためには、育児中の女性医師だけでなく、ダイバーシティの観点が必要と考えて、男性医師、看護師等の医療従事者、ならびに市民を巻き込む展開に膨らんでいる。

Social Impact
Please describe how your project has been successful and how that success is measured

ホスピレートでは、2011年9月13日現在で、全国16病院が、「働きやすい病院」として認証されている。成功した証は、認証後に、女性医師・看護師のリクルートにつながることである。また、男性医師の育児休暇取得を後押しすることにも役立っている。指標としては、女性医師数の増加、看護師離職率の低下、である。
2009年に働きやすい病院として認証された12病院(当時)のうち6病院について追跡調査を行なった。6病院平均で女性医師数は27%増加、看護師は10%増加していた。北野病院では小児科の収益が伸び、大阪厚生年金病院では労働環境改善のために産科医師を増員したところ分娩数が伸び医業収入が増加した。島根大学附属病院では、看護師の復職支援として採血専門の短時間パート看護師を活用することで、採血待ち時間が大幅に短縮されて患者サービスが向上した。福井県済生会病院では、感激レポートという職員相互の隠れた功績を讃えあう仕組みを導入してからモチベーションがあがり、患者さんからのクレームが激減した。ホスピレートは、①就労環境改善のための意識共有がすすみ、②病院のブランド力向上につながり、③人材確保に有効であることがわかった。

How many people have been impacted by your project?

More than 10,000

How many people could be impacted by your project in the next three years?

More than 10,000

Winning entries present a strong plan for how they will achieve growth. Identify your six-month milestone for growing your impact

働きやすい病院評価事業(ホスピレート)の受審件数を増やす。

Task 1

ホスピレートの新規顧客開拓のために営業パートナー企業3社との提携を実現する。

Task 2

ホスピレートの評価項目を更新してver,3を策定しプレスリリースする。

Task 3

公益社団法人日本看護協会 および既に認証された病院の看護部長のチャネルを用いて、ホスピレート受審の後押しを促す。その際、メディカルクォール社と作成した小冊子を活用する。

Identify your 12-month impact milestone

イージェイネット本体の社会的インパクトを増強させるために若い医師・医学生会員をリクルートする。

Task 1

イージェイネットのフェイスブックを立ち上げて効果的な使い方を試行する。

Task 2

30歳代~40歳までの、ロールモデルとなる男女医師3人をリクルートする。

Task 3

ロールモデルを使って若い世代を惹きつけるテーマ(イクメン、留学、ワークライフバランス)についての紙上座談会を週刊医学界新聞(学生版)に提案して実施する。

How will your project evolve over the next three years?

2014年中に、ホスピレートの新規認証病院を合計25にし、40歳以下の男女医師および医学生の会員を全会員の5%にする。理事に40歳以下の若手医師と医療業界以外のプロフェッショナルを登用する。
そのために、上記6ヶ月、12ヶ月のマイルストーンをクリアしていくとともに、①サーベイヤーの強化(現在、登録者数6名)を20名まで自薦他薦で増員する。②事務局機能を強化するために、現在1名体制と臨時補助員1名であるところを2名+補助員1名とする。

Sustainability
What barriers might hinder the success of your project and how do you plan to overcome them?

働きやすい病院評価事業(ホスピレート)が、本NPOの理念を体言化した収益事業であり、主たる財源であるので、この事業の拡大をはかることが最重点である。ホスピレート事業の展開を加速するためには、たとえば、国立病院機構や恩賜会済生会、JA厚生連、日本赤十字、民間では、徳洲会グループ等の全国トップ会合でホスピレートが議題に上ることが効率的であるが、医療界のエスタブリッシュメントとは無縁のNPOであるので、その実現の道が見えない。厚生労働省や医師会もきわめて保守的であり正面突破は困難である。
一方、病院内に視点を移すと、看護師は全職員の約7割を占めていて、医業経営上もカードを握る重要部門であるし、昨今は副院長の地位にある看護部長も出てきている。また、経営に鋭敏な病院の事務局長は、財務に関して強い影響力を持つので、この看護部と事務部にアプローチすることで展開のためのハードルを越えることを試みる。

Tell us about your partnerships

ホスピレート事業は、それ自体が収益事業であって直接的にいわゆる社会的弱者を対象とする事業ではないので、助成金の対象に選定されにくい。寄附金も事情のわかる開業医や製薬会社営業部門が小額拠出するのにとどまっている。しかし、医療業界での人的ネットワークはあり、公益社団法人 日本看護協会 大久保清子副会長は、ホスピレート認証病院の副院長であり、小川忍常任理事とは、メルマガ執筆等を通じて比較的密なつながりがある。ホスピレートに関心をもつ企業は、CRO/CSO(医薬品治験支援/MR派遣)企業、製薬会社人事部等である。病院経営者向け雑誌社各社からもホスピレート取材を受けることが多い。

Explain your selections

ファンドレイジングは、株式会社ファンドレックスから指導を受けて実行に移している。ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京からは、ホスピレート認証病院の追跡調査実施等の目的で経済的サポートを受けた。
東京女子医大同窓会(至誠会)および大阪府女医会からは、女性医師の就労継続とキャリア形成に資するという理由で、助成金を得ている。

How do you plan to strengthen your project in the next three years?

ファンドレイジングとしては、外部団体からの資金調達に努力するとともに、本業のホスピレート事業の拡大と会員数増加による会費収入に力を注いでいく。
幸い、ホスピレートに強い関心をもつ企業、雑誌出版社が数社、積極的にアプローチしてきているので、それらのネットワークを用いて協働することで、ホスピレートのビジネスモデルを深堀していく。経済的支援を受けるのみならず広報・マーケティング方面からの進化をしていく。医師自身がおこなう事業であるところが最大の強みであるので、これを生かして規模の大きい企業とも組んでいく。

Challenges
Which barriers to health and well-being does your innovation address?
Please select up to three in order of relevancy to your project.

PRIMARY

Limited human capital (trained physicians, nurses, etc.)

SECONDARY

Limited human capital (trained physicians, nurses, etc.)

TERTIARY

Limited human capital (trained physicians, nurses, etc.)

Please describe how your innovation specifically tackles the barriers listed above.

「働きやすい病院評価事業(ホスピレート)」では、医師・看護師をはじめとする医療従事者にとって就労環境のすぐれた病院を認証している。それにより、認証病院には優秀な医療人材が集まり、優れた医療サービスを提供することで、患者満足度があがり、来院数が増加して医業収益があがる。経営の改善により病院はさらにハード、ソフトを充実させて、グレードが上がり、人材を惹きつける「マグネット・ホスピタル」として地域で患者にも医療従事者にも認められる存在となる。

How are you growing the impact of your organization or initiative?
Please select up to three potential pathways in order of relevancy to you.

PRIMARY

SECONDARY

Influenced other organizations and institutions through the spread of best practices

TERTIARY

Enhanced existing impact through addition of complementary services

Please describe which of your growth activities are current or planned for the immediate future.

UBSプロボノやグローバルな製薬企業の人事部門(女性MRの継続就労とキャリアアップ)との交流を通じて、医療業界の外から内にむかって影響力を行使するスキルを身につけることが見込まれる。そのスキルを行使することで、未だ手付かずのステークホルダーである医師会や厚生労働省への新たな切り込みを試みる。それによってホスピレート事業拡大を加速させる契機としたい。

Do you collaborate with any of the following: (Check all that apply)

Technology providers, NGOs/Nonprofits, For profit companies, Academia/universities.

If yes, how have these collaborations helped your innovation to succeed?

①ソーシャルベンチャー・パートナーズからは、組織運営・財務・マーケティング等に関して方向付けるための専門的な助言を得ている。
②UBS Wealth management 社内有志の社会貢献の一環として、イージェイネットおよびホスピレート事業展開のための智恵だしセッションを継続的に行なってもらっている。
③2008年には、製薬企業ダイバーシティネットワーク(PIDN)(外資・内資製薬会社主要20社が参加)のアドバイザーとして、製薬会社女性MRの継続就労と共通のテーマにつき定期的に会合をもっている。
④アポプラスステーション株式会社(医薬品治験支援、MR派遣)とは、ホスピレート事業拡大のための広報、営業活動等で連携している。
⑤大阪市立大学大学院創造都市研究科 大学院生がインターンシップを行った(2009年)
⑥NPO法人サービスグラント(プロボノ)にはホスピレート営業用のちらし制作をしてもらった。
⑦株式会社ファンドレックスから資金調達の方法論について講義を受けた。